Vol.2『広島市で子育てしやすいエリアはどこ?① 保育園選び』
『ツキノキ先生と語る 家さがし対談』
家探しを始めるにあたり、「何から始めたらいいの?」「いくら貯めたらいいの?」など、様々な疑問が浮かんできますよね。
『ツキノキ先生と語る 家さがし対談』では、長年宅地建物取引士として活動し、数多くのお客様とかかわってきたツキノキ先生に、家探し中、特に中古住宅をお考えの方に役立つお話や業界の裏話など、様々なテーマで質問してみたいと思います。
第二回のテーマは、『広島市で子育てしやすいエリアはどこ?① 保育園選び』です。
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もうすぐ10月ということで、朝晩涼しくなってきましたね。
とくに未就園児や就学前のお子様をお持ちの方は、そろそろ保育園や小学校選びに時間を割かれる時期ではないでしょうか。
私も来年4月には子供を保育園に入れたいので、保育園のことも考えて家探ししないと、と思っています。
子育て世代が家探しをされる時期として、ご出産、そしてお子様の小学校入学などのタイミングで広い家への住み替えを、という方が非常に多いです。
ちなみにどういったエリアでお考えですか?
まだ迷っていて、私は出産・子育てで自分の実家の近くに住むメリットをすごく実感しましたが、実際には夫や自分の通勤のこと、通園・通学のことなど、色々考えてしまい、結局どこに住むのが正解なんだろう、と悩んでしまって…。
実家は安佐南区にありますが、「安佐南区は待機児童多いから激戦だよ~」と先輩ママから聞いています。
主人は中区に働きに出るので、通勤しやすい方がいいと言っていますが…。
なるほど。まだまだ居住エリアの検討段階ということでしたら、「保育園の入りやすさ」も、居住エリア選定の判断材料になるかと思います。
ちなみに安佐南区といっても広いですが、待機児童の少ないエリアを把握されていますか?
あまり細かくは…。祇園や西原の辺りは多いと聞きました。
広島市のホームページで、市内各園の待機児童数が公表されていますね。
参考までに、今年9月時点のデータですが、とくに待機児童の多い園を地図上に赤色と黄色の丸で示してみました。
(黄色の丸が1クラス7人以上、赤い丸が10人以上の待機児童がいる園です。丸の中は保育園名ではなく園の所在地名です。)
へえ~。あれ?これを見ると特に安佐南区が激戦区、というわけではないような…。広く分布していますね。
やっぱりJRやアストラムライン、市電沿いは人気なんだなあ。
南区も激戦と聞きましたが、市電沿いから外れると入りやすそうですね。
はい、そうですね。安佐南区は人口も最大なだけに、保育園の数も多いということもあるかもしれません。
ところで、安佐北区がひとつも赤丸がないのにお気づきですか?
あ!本当ですね。黄色の丸はいくつかあるけれど、全体に少ないです。
行政区で大きく絞ってみても、安佐北区は待機児童も少なく保育園に入りやすいエリアと言えますね。
中区よりも土地価格が安く、同じご予算でもお庭のある広々とした家が手に入りやすいですし、自然豊かな環境で子育てしやすいエリアだと思いますよ。
さらに人気の公立中高一貫校などもあります。
大人にとっても、JRやバス停など、始発駅・バス停が多く座って通勤しやすいなどのメリットもあります。
安佐北区かあ!候補になかったですが魅力的ですね。
車があれば実家にもすぐ遊びに行けますね。
通園や将来のお子さんの通学のこと、また日々の買い物や通勤、通院しやすさ等も検討に入れてくださいね。
はい、参考にします。
≪最後にひとこと≫
今回は保育園の入りやすさなどの観点でおすすめエリアをご紹介しました。
今の生活だけでなく、少し将来の暮らしまでイメージして、周辺の生活環境をよく調べたうえでエリアを絞っていってください。
ただし中古住宅は一期一会ですから、希望エリアと少し外れていても、すごく気に入る物件と出逢えるかもしれません。
迷ったとき、何を基準に決めるか、「ここは外せない!」というところをご家族でよく話し合っておくことが大切です。
次回は、住まい購入の第一歩、『希望条件を明確に』というお話をします。