【高須マンション③:大工さんの仕事―後篇】
広電「高須」電停から徒歩7分、築19年のマンションリノベーション。
「大工さんの仕事―前篇」に続き、後篇は、古材やタイルを使った「オリジナルステンレスキッチン」や「窓辺のベンチ」の製作風景をお送りします。
オリジナルステンレスキッチンの完成イメージと仕様はこちら↓
ステンレス、タイル、古材、そしてコンクリート調のペイントを施したデザイン。
スタイリッシュなカウンタータイプながら、食器洗い乾燥機も備えた機能性良いオリジナルキッチンです。
シンク下にゴミ箱やカウンターチェアを置いて使用いただけます。
さて、早速材料となる古材を調達しに、広島市西区商工センターにある「ウッドプロ」さんのお店へ。
店内には古材や古材風に加工された杉材がズラリ。
国産杉を中心に、足場板材やフリー板など、サイズや加工の種類別に並んでおり、好みの材料を選ぶことができます。
今回は、キッチンと棚板に使うための古材を選びました。
節穴があったり、ペンキの付いたものも味わいがあって良いのですが、キッチン周りということで比較的綺麗な古材を選定しました。
他にステンレス天板やレンジフード、ビルトイン食洗機などの材料を運び込んだら、ここからは大工さんのお仕事。
左の壁↓に沿ってキッチンを取り付けていきます。
側板のないカウンタータイプのデザインのため、まずはこちらのステンレス天板をブラケットを使って壁に取り付け、その天板下に木材で収納部を組んで取り付けていきます。
「こんなの初めてじゃけえ、やってみんとわからんよ」と大工さん。
と言いながらも、拙い図面を見ながら組み上げ、次に現場を訪れた時にはこの通り。
大工さんがここまで組み終わると、収納部は家具職人さん、タイルや塗装、ガスや水道接続はそれぞれ専門の職人さんのお仕事。完成が楽しみです。
さて、続いて「窓辺のベンチ」の製作へ取り掛かります。
元は個室の一部だったこの部分(解体前の写真↓)。
二面の窓に囲まれ周囲から窪んだ1帖半ほどの広さで、既にこもり部屋感が溢れるスペースです。
「窓辺のベンチに寝転んで本を読みたい」という(私の)夢を叶えるため、本棚用の棚板を差し込むための穴を開けます。
下部ベンチ部分も組み終わりました。天板は取り外しができ、下に布団などがしまえる収納になっています。
この後、タタミマットを敷いて仕上げていきます。
ちなみに日当たりの良いこの場所には、洗濯物干しができるよう金物を取り付けています。
壁の最下部に取りつく巾木(はばき)は、出隅部分を雛留め(ひなどめ)でおさめることに。
こういった細かな部分の造作で、大工さんの腕が試されます。
雛留めとは、写真左のように、見えると不格好な木材の切り口(木口)を写真右のようにを隠す方法。
個室の収納部の棚板を作り、大工さんによる工事が一通り完了しました。
この後は、左官職人さんによるタイル施工、塗装職人さんによる塗装に取り掛かります。
お楽しみに!
高須マンション:販売情報
高須マンション①:工事が始まりました。
高須マンション②:大工さんの仕事―前篇
高須マンション④:左官・塗装・家具職人さんの仕事
山根木材の中古住宅 STOCKHOME(ストックホーム)
Tel :082-250-8777 (9:00-17:30)
E-mail:y-renovation@yamane-m.co.jp